ぼくは【乾けない世代】だった
社会人になって一年。
一通り一年のサイクルを終えてみて学んだことはたくさんある。
まだまだ社会とは何かをわかってはいないけどその切れ端くらいは触れることができたと思っている。
会社はやはり成果を求める場所で競争社会を生き残るために毎日激務に追われる。
そういう環境に毎日身を置き続けると「そこまで頑張らなくてもいいんじゃないの?」って思ってしまうこともある。
でもその気持ちは「自分に向上心がないからいけないんだ」と無理やり押し殺してきた。
そんな悶々とした思いを抱えながら過ごしていた日に何気なく読んだ書籍。
そこに書いてあった言葉に思わず息を飲んでしまった。
まさに今の自分の気持ちを明確に言語化してくれていたから。
ぼくは乾けない世代だった
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)
- 作者: 尾原和啓
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/09/27
- メディア: Kindle版
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「モチベーション革命」という本に書かれていた一節
30代以下の「乾けない世代」にとって、最も犠牲にしたくないものが「自分の時間」です。出世のために、付き合いの飲み会に無理やり連れて行かれるくらいなら、出世なんてしなくていいから、家に帰って家族と温かいご飯が食べたい。気を許せる友人たちと楽しく過ごしていたい。趣味の時間を充実させたい。仕事が絶対ではなく、仕事と並列に、家庭や自分の時間を大切にしたい。
いわば「乾いている世代」である上の世代のモチベーションは「国」や「社会」を動かし、支えていくという「大きな枠」で作り上げられてきました。一方、「乾けない世代」のモチベーションは「家庭」「友人」「自分」という、「小さくて身近な枠」で作り上げられています。なぜなら、上の世代がある程度社会を作り上げてしまったので、「乾けない世代」は「すでに作り上げられた社会」の上に立たされているからです。「大きな枠」はもはや変えようがないから、「小さくて身近な枠」を大切に生きていく。
もちろん全く出世したくないわけじゃない。「乾けない世代」の逆である「乾いている世代」の仕事に対しての情熱を批判したいわけじゃない。
でもどうしても社会人になってから出てきたこの仕事に対する消えない「違和感」を無視してはいけない気がするんだ。
たくさん稼いで「あれも欲しい」「これも欲しい」って貪欲になるのが「乾いている人」「乾いている世代」。
そうなるのが社会人として当たり前なんだと思って足掻いてはみたけど自分はそうはなれない。
だってiPhoneあれば動画見たり調べ物して大抵のことはできる。
あとはある程度衣食住が満たされれば生きていける笑
それよりも自分の人生の時間をフルに使って自分自身が「満たされている」という実感が欲しい。
それはもはやお金があれば解決できるものではないんだ。
例えば自分なら家族と美味しくご飯を食べれることが何よりも安心できる時間だし、ゆっくり本を読む時間や音楽を聴いたり演奏する時間が一番充実していると思える。
誰かに必要とされたり、自由な時間はお金では買えない。
出世やお金を持つことが本当の輝きではないことを「乾けない世代」は気づいている。
「自分が充実していると感じられればそれでいいんだ」というこの思いを捨てずに社会を生き抜くにはどうすれば良いのだろう。
答えを見つけるところまでもがくのが今の自分にできる精一杯のことかなあと思う社会人一年目の末日。